2018-01-01から1年間の記事一覧

【投げ銭のお願い】「さんばし」にお年玉をください!

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 昨日は「つがの木」の告知ツイートにたくさんの反応をありがとうございました。楽しい企画にしていくのでご期待ください。 さて、いよいよ明日は元旦ですね。 お年玉、欲しいな〜と思いました。 ちょう…

【新企画紹介】歌人リレー企画「つがの木」を始めます!

こんにちは、すこしご無沙汰しておりました、短歌プラットフォーム「さんばし」です。よい年末をお過ごしでしょうか。 さて、新年からさんばしで新しい企画「つがの木」をスタートさせます。 これは歌人Aがおすすめの歌人Bを紹介し、次の記事では歌人Bがおす…

【私家版歌集紹介】橙田千尋『だけの日だった』

こんにちは、年の瀬が迫ってきましたね。短歌プラットフォーム「さんばし」です。 図書館を出たあとみんななまぬるい なまぬるいのを笑える人だ トローチで笛を吹こうとするきみの顔がぐんぐん正しくなって 壇蜜は宝石型の飴玉を舐めてるらしい だけの日だっ…

【私家版歌集紹介】谷じゃこ/鈴木晴香『鯨と路地裏』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 地下鉄の出口がいくつもある街にひとりのための愛というもの(鈴木晴香) どっからでも見えるハルカス 野良猫にごはんをあげるばれへんように(谷じゃこ) 私家版歌集紹介、第18回は谷じゃこ/鈴木晴香…

【私家版歌集紹介】壬生キヨム『作中人物月へ行く』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 本日11月25日東京文フリで販売される歌集の紹介です。 雨弓からこぼれた言葉を取り出してごちゃまぜ箱に入れておくから もし船が重くて荷物を捨てるならぼくが星海へと飛び込むからね イカロスが決心し…

【私家版歌集紹介】高村七子『歌集あかいあかし』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 文フリ東京のまとめ記事をたくさんの方に見ていただけて嬉しいです。ありがとうございます。 今回も11月25日の東京文フリで販売される歌集の紹介です。 十九で止まった兄の年齢を越して線香がわりに煙草…

2018年11月25日東京文フリ作品紹介

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 いよいよ東京文フリが迫ってきましたね。今回はそこで販売される私家版歌集・同人誌をまとめてご紹介します。 *出展者の方へ 当日まで更新予定です。ぜひ情報をお寄せください。 (以下ブース番号順、…

【私家版歌集紹介】中村雪生『アフターディナーミント』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。近日中に11月25日東京文フリの情報まとめ記事を公開予定です。ご期待下さい。 譲られた寝床についたゴジラたちやさしく起こす声になりたい 真夜中のキッチンで煮る烏龍の烏の部分に春うらら 風吹いて言葉…

【私家版歌集紹介】春原はなれ『エターナルワンルーム』(2019年1月5日更新)

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。今回は11月25日の文フリ東京で販売される歌集の紹介です。 天国に行けず川辺の町にいて六文銭はオセロに使う こそあどで成り立つ会話ゆっくりとマリンスノーに僕らはなろう 五年後も何も叶えずこの部屋で…

【私家版歌集紹介】福山桃歌『かえでのこどもたち』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 はじめての光こんなにまぶしいねみどりごの目は黒々として 母と刻まれた足枷 真夜中を飛び出していくことも許さず pepperに怯える娘いのちとはなにものなのか考えている みて、まどに、あめのあしあと!…

【私家版歌集紹介】福山桃歌『かえでのこども』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 やわらかいいのちを抱くその時を夢見て始まるとつきとおかは 手のひらを開いてごらんふにふにのかえでこれから色づいていく しあわせなこどもになあれこの世には知らなくていいふしあわせもある おさな…

【私家版歌集紹介】宇野なずき『最初からやり直してください』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 君の目は実家のシャワーみたいだねあたたかいのに急に冷たい恋愛の曲に自分の心境を重ね出したら射殺してくれ決められたレールを走りたくないのなら人を轢く覚悟をしろよ遺された留守番電話の音声に何度…

【私家版歌集紹介】福山桃歌『ももたん!』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。今回で10回目の私家版歌集紹介になりました。いつもご覧下さりありがとうございます。 環状線このまま回り続けたら遠心力で空も飛べるか 誰からも認められないならせめてなまえで呼べる夜をください 何者…

【私家版歌集紹介】千原こはぎ『これはただの』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 これはただの星です どうしようもない孤独をちいさくまるめたような もういいと手を離すから巻き戻しボタンを押して必ず押して パラシュートみたいにひらく手のひらが頭を撫でてゆく、ただ一度 ダメだっ…

【私家版歌集紹介】平田有『対岸へ渡る』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 このひとのことは好き 数えおわった羊の群れをつれているひときみは森もぐりこむときかたわらに灯すランプのようなしゃっくり浮き上がる衣ほのかに色づいてふきのとうから揚げてにいさんここのひと肺呼…

【私家版歌集紹介】御糸さち『ひとりでプリクラ』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 「あひるの、あ」「いぬの、い」かなの練習をする子は告げる白熊の死を 憧れと諦めで韻を踏んでいるHIPHOPのうるせえよばか 109(マルキュー)に澱む静けさカーテンの中で未来は選ばれてゆく 同じ火の熱…

【私家版歌集紹介】有村桔梗『歌集 夢のあとに après un rêve』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。おかげさまで今まで100人以上の方にブログを見ていただいております。ありがとうございます。 あかねさすあぢさゐの花ひと房をきみを脳(なづき)を抱くやうにして 晩白柚ぎゆつと抱へて帰りたい買ふべき…

【私家版歌集紹介】はらわた『ロングロングスリーパー』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 残飯になったばかりの弁当の蓋に当たってちゃんと鳴る雨 ぼく以外だれも使わないんだけどシャンプーの上にシャンプーと貼る もう少しいい部屋に住みもう少しいい人になる予定のまま死ぬ 私家版歌集紹介…

【私家版歌集紹介】なべとびすこ『ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 ふるさとと呼ぶには騒がしすぎる町 でもふるさとを他に知らない ポケットのないドラえもんが現れてぼくを試すかのような顔つき 似合わない苗字になった先輩が自分に似合うドレスを着てる 私家版歌集紹介…

【私家版歌集紹介】ナタカ『歌集 ドラマ』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。今回で3回目の私家版歌集紹介になります。いつもTwitterでいいねとリツイートをありがとうございます。 あじさいは骨まで青い まだ誰も見たことがないあじさいの骨 落ちていくような速さで駆け下りる風ひ…

【私家版歌集紹介】御殿山みなみ/佐伯紺/橋爪志保/水沼朔太郎『ベランダでオセロ』

こんにちは、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 私家版歌集紹介第2回は御殿山みなみ/佐伯紺/橋爪志保/水沼朔太郎『ベランダでオセロ』です。 よくはねてジョニーと呼べばまたはねて典型的な寝ぐせですなあ 自撮り棒しつちやかめつちやか一様に背を…

【私家版歌集紹介】穂崎円『ヴァーチャル・リアリティー・ボックス』

はじめまして、短歌プラットフォーム「さんばし」です。 はるのうた はるかなくにもふるさとも歌のなかではみな花のなか どうしても同じに見える掌をシザー・ハンズと呼べば夕闇降ってくる、あれは無数の茨だと誰か代わりに言ってください 私家版歌集紹介、…