【私家版歌集紹介】有村桔梗『歌集 夢のあとに après un rêve』
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あかねさすあぢさゐの花ひと房をきみを脳(なづき)を抱くやうにして
晩白柚ぎゆつと抱へて帰りたい買ふべきものを何も買はずに
目つむりて梨を食むとき雪原をどこまでもゆくひとのさびしさ
おほかたの花降り終へて木犀が寡黙なるいつぽんに戻りぬ
いつまでもいきてはゐないひととゐてテトリスめいた雪をみてゐる
私家版歌集紹介、6回目の今日は『歌集 夢のあとに après un rêve』です。
〈書籍詳細〉
有村桔梗『歌集 夢のあとに après un rêve』
定価:700円
〈購入できる場所〉
書店
大阪・中崎町 葉ね文庫
通販
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〈著者より〉
2018年5月発行。2013年より2018年の間に詠んだ歌よりおよそ300首を掲載。
田中ましろさん、ユキノ進さんによる栞文が別冊でつきます。
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